いずれにしても、子どもが迷ったとき、相談に乗れるよう、学校の現状を大まかに把握しておくことは必要ですが、それにも増して親にはできるこがあります。それは健康管理です。体力の限界まで無理をしがちな受験生だからこそ、栄養バランスを考えた食事を用意し、しっかり食べさせることが大切なのです。試験当日、健康を害して受験ができない。かぜをひき、無理して試験会場に来たものの結果的には100%の力が出せない。途中で医務室に行く羽目になり、「今まで苦労したのは何だったのか」とベッドの上で涙する受験生をみるとき、胸が締め付けられる思いです。子どもが人生の難関に挑むとき、充分な体勢で臨めるように、万全を期してバックアップすることこそが、親の務めではないでしょうか。
今、まさしく高校生が進路を決定するときに、最終的に誰にアドバイスを受けているのか13年前から保護者が一番になっている-ということ。この現実をみれば、高校生の進路選択は、家庭での教育-子育てのあり方から大きな影響を受けていることがわかる。
大学は、全ての改革の中で、このことを無視することはできない。学生募集のための市場開拓は、あらゆる視点を持つことから生まれることに気づかなければならない。
大学は、保護者にも、親の時代の大学とは違うことを訴える必要があると同時に、その親をファンにする必要があるのである。